2222年の衣食住と生活インフラ(水・電気・ガス)

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【対象明示】この記事は、浮遊島(空島人)を主語とした説明です。地上(地上人)については、本記事では扱いません。

はじめに

2222年の生活は、多様な選択肢があります。

効率重視から伝統重視まで、個人の価値観に合わせた幅広い選択肢が存在します。


衣(ファッション)の選択肢

製造方法の多様化

2222年のファッションは、製造方法が多様化しています。

工業製

工業浮遊島で製造された衣服は、完成品が自宅に届きます。

サイズや素材などパーソナライズでカスタマイズしたものが製造されて届きます。

様々な生地や素材が工業製で作られています:

  • 化学繊維・人工素材(ポリエステル、ナイロンなど)
  • 天然繊維風の生地(綿風、麻風、絹風、羊毛風)
  • 特殊機能生地(耐水、耐火、強撥水など)

手作り

従来の手作業による衣服製造も局所的に需要があります。

  • イベント衣装
  • コスプレ衣装
  • 一点もののオーダーメイドの服

職人やデザイナーが手作業で作る一点ものは、ネット販売、アナログ店舗販売、オークション出店など、作者によって販売方法が異なります。

人気クリエイターの作品は、21世紀のブランド品のような扱いを受けています。


服の形状・傾向

下半身は開放性の高い構造が好まれている

下半身は、排泄物洗浄ロボを着衣のまま利用しやすいように、開放性の高い構造が好まれています。

着物・浴衣・ガウチョパンツに近い形状で、裾から細長い洗浄ロボがそのまま入れる構造です。

上半身にはデザイン・文化・地域性が強く反映される

上半身には機能的制約はなく、デザイン・文化・地域性が強く反映されます。

変化したのは主にボトムスで、上半身は地域や文化によって多様なスタイルが存在します。


NAKA生活がメインの人の服装

NAKA生活がメインで在宅中心の場合、SOTOで外部と関わる想定はほぼないため、全裸またはごく簡素な服装も珍しくありません。

※NAKAについては「2222年のNAKAとSOTO」の記事を参照してください。


地域別ファッション例

江戸温泉島

着物・浴衣のボトムス+多様なトップスが好まれています。

工業製から画家の手描き一点ものまで幅広く存在し、和装に合う洋風トップス・小物も多く見られます。

スーパーシティ島

NAKA生活メイン層が多く、裸にそのまま着るフード付き着ぐるみパジャマが好まれています。

裾幅の広い形状が多く見られます。

その他の島

水着で公共移動が許可されている島、ナチュラル嗜好でシンプルなローブを含む裾に余裕のある衣服が多い島など、地域ごとの文化差が大きいです。


食(食事)の選択肢

無償配給の完全栄養食

餓死0をスローガンとして、地球中央連邦から希望者全員に毎月完全栄養食が配給されます。

完全栄養食は飲み込むだけのカプセルタイプ、咀嚼が必要なバータイプ、ドリンクタイプの3種類から選べますが、受け取り続けるかどうかも選択可能です。

完全栄養食について詳細は「2222年の世界共通通貨ポヌと地球中央連邦からの配給物資」

アトミックレーター食(アトレ食)

工業浮遊島のアトミックレーターで製造された食べ物は、通称「アトミックレーター食」または「アトレ食」と呼ばれています。

アトレ食用の設計図の作り方

内部の原子構造を正確にスキャンする技術は未達のため、アトレ食用の設計図は実際の料理を解剖して研究しながら、試食や実験を繰り返し行なって作られます。

こうして作られた設計図を使って、工業浮遊島でアトレ食が製造されます。


フードメーカー(家庭用全自動調理機)

フードメーカーは、材料投入型の切断・混合・味付け・成形・加熱の自動化装置です。

用途別で様々なタイプが存在します。

仕組み:

  • 材料を投入
  • 切断・混合・味付け・成形・加熱を自動化
  • 揚げ物は油ミスト+循環加熱(エアフライ)で再現

どんな時に使うのか?

  • 日常的な食事を作りたい時
  • 完全栄養食をアレンジしたい時
  • 自炊したいが手間を減らしたい時

外食

即配(弁当屋・飲食店・共同調理場)

都市部ほど主流になりやすいです。

配送は高度に自律化・低コスト化しており、「欲しい→頼む」が生活の中心になりやすいです。

ただし距離の制約は残るため、都市の近距離即配が最強で、離島や僻地は時間が伸びます。

アトレ食を提供する店

工業浮遊島で製造されたアトレ食を提供する店もあります。


自然食

実際に栽培・生産された食材を使用

従来通りの自然な食材から作られる食事を好む層も一定数存在します。

項目内容
食材実際に栽培・収穫された食材
調理方法従来通り(または調理ロボットに依頼)
重視する点味、食感、香りや手作りの温かみ
価格高級(自然食材は高価)

高価

自然食は、アトレ食や完全栄養食と比べて高価です。

向いている人:

  • 伝統や食文化を重視する人
  • 食事の楽しみを大切にしたい人

アトレ食と自然食の違い

項目アトレ食自然食
製造方法工業浮遊島のアトミックレーターで製造実際に栽培・生産された食材を調理
価格比較的安価高価
実際の料理を解剖して研究し、試食を繰り返して再現された味自然な味
細胞死んでいる状態調理前は生きている(加熱調理後は死んでいる)

食べ物を売るすべての個人は食品販売免許を持っている

人が人の食べるものを販売する場合、すべて個人単位で食品販売免許が必要です。

対象者内容
弁当を売る人免許が必要
りんごを売る人免許が必要
屋台・飲食店・宅配弁当の作り手全員がそれぞれ免許を持つ

工業製で生成した食べ物であっても、人が介して販売する場合は免許が必要です。

根本思想:

「人の体に変化をもたらす商品・サービスは免許制」

食品関連もこの枠組みに含まれます。

試験はパーソナライズ方式

項目内容
受験範囲売りたい内容に応じた範囲だけ受験
試験内容実技中心
拡張新しい食材・調理法を扱いたくなれば追加試験で拡張可能

住(住居)の選択肢

SOTO生活中心者の住居

SOTO(現実世界)での生活が中心の人は、より広く快適な住居を選ぶ傾向があります。

固定式

固定式は、特定の場所に固定されている住居です。

項目内容
場所特定の場所に固定されている
広さ移動式より広いことが多い

移動式

移動式は、部屋自体が移動できる住居です。

項目内容
形態部屋自体が移動できる
移動範囲浮遊島内・島間を移動可能
サイズ一人用のカプセル型から、家族向けの大型ユニットまで様々

メリット:

  • 引っ越しが簡単(部屋ごと移動するだけ)
  • 外出準備しながら移動可能(身支度を整える前から出発できる)
  • 旅行感覚で生活できる

デメリット:

  • 固定式より狭いことが多い
  • 強力な磁力を使うため苦手な層も

浮遊可能な部屋の詳細

移動式の部屋の詳細については、「2222年の移動手段と物流とZIKOZERO」の記事を参照してください。


NAKA生活中心者の住居

NAKA(バーチャル世界)での生活が中心の人は、SOTO(現実世界)では必要最低限に効率化された住居を選ぶ傾向があります。

固定式や移動式の部屋に加えて、NAKA生活中心者向けの選択肢が存在します。

シェアハウス型住居(月5,000ポヌ〜)

標準的な共同住宅です。共用スペースと個室を備えています。

共用設備:

  • 飲料水サーバー
  • 洗浄スペース
  • 完全栄養食の保管場所(各自が持ち込み)
  • その他

共用設備などは島や地域によっては独自の特徴がある場所もあります。

シェアハウス施設によっては紅茶バー、ワインバー、飲み比べコーヒーバーなど変わったドリンクサーバーがあるところもあります。

また、サウナ設備完備、多彩なアトレ食食堂併設など、様々な特徴を持つシェアハウスが存在します。


小型カプセル住居(月2,000ポヌ〜)

1人が寝れるだけのスペースのカプセルホテルのような構造です。

共用設備:

  • 飲料水サーバー
  • 洗浄スペース
  • 完全栄養食の保管場所(各自が持ち込み)
  • その他

排泄と清掃について

寝たままでも清掃ロボに任せれば排泄物と体表面の汚れとりをしてもらえます。

それを活用してカプセルから出ずに排泄や体の清掃を済ませる人もいます。

食事・物資は以下をロボ配達(有料)でカプセルに届けさせることが可能です:

  • 完全栄養食
  • その他の有料の食べ物

それでも身体は健康維持のために日光浴と運動が必要です。その時だけ共用ベランダ部分に出てきます。


NAKA中心の生活

現実では人生のほとんどをその建物内で過ごし、ほぼNAKAで生きる人も存在します。

※NAKAについては「2222年のNAKAとSOTO」の記事を参照してください。

現実への帰還が必要なタイミング:

  • 食事
  • 健康のために身体を動かす
  • など

SOTOでの外見

何日も風呂に入らず鏡も見ないため、髭がもじゃもじゃだったり髪がボサボサだったりします。

現実でのオシャレが不要なので、みんな同じフード付きの全身レインコートのようなものを着用しています。フードをかぶって紐で絞り、目だけちょっと見える状態です。


NAKA生活中心者の価値観

個人差があり、カプセル内の寝具を気に入るものに変えたり、人それぞれで快適に暮らしている人も多いです。

NAKA生活中心者の中にも:

  • 体は定期的に動かしたくてSOTOによく出たり外出も多い者
  • 365日カプセルとベランダでの息抜き以外はSOTOに出ない者

など十人十色です。


2222年の寝袋

ボタン一つでふくらんで1人用ベッドのようになる膨張式寝袋もあります。

起きたら再度ボタンを押すとしぼんでコンパクトになります。

こういった寝袋があるため、据え置きベッドを持たず寝袋のみで過ごす人もいます。

生活インフラ:水

清潔を保つ方法の選択肢

「水で清潔を保つ」から「汚れを回収する」へ

水道管が各家庭に張り巡らされていた時代、人類は清潔を保つために膨大な浄水を消費していました。2222年現在、生物・無生物それぞれに特化した清掃ロボの普及により、清潔維持に必要な水はほとんど不要となり、水道管も次第に廃れていきました。

生物・無生物を問わず清掃ロボで清潔を保つことが一般的ですが、天然の温泉や汲み取り式トイレを利用する家庭も少数ながら存在します。


保清の選択肢A. 最先端:万能クリーンのゲル触手ロボ

生物・非生物どちらも対応します。

家・街・商業施設に常駐する「衛生アシストロボ」が、床も人体も動物も、排泄までまとめて面倒を見ます。

どうやって「水なし」で清潔にする?

仕組み内容
触手伸縮するゲル状の触手が、表面の汚れを浮かせて回収する
技術細かな振動・送気・吸引などの組み合わせ
回収汚れはその場で散らさず、密封カセットとして回収され、施設内の処理系へ送られる
清潔維持触手の接触面は”新品化”される設計(交換膜・自動再生)で、使用後の汚れが残らない

保清の選択肢B. 中間:排泄物清掃用と体の清掃用を分ける層

「排泄物を処理してるロボがいくら綺麗と言われても、自分の体や顔を触るのは嫌」などの理由から、清掃ロボを複数台持つ家庭もあります。

形としては2パターン

パターン内容
ロボ2台体洗浄用と排泄物清掃用で完全に別個体
1台のロボに厳格なモジュール分離先端・触手・回収経路が体洗浄用と排泄物処理用で物理的に別

Aより少しコストは上がる一方、受け入れやすく、家庭の標準として普及している地域もあります。


保清の選択肢C. さらに保守的:触手が嫌、でもHB-AIは使う層

「触手に触られるのがどうしても無理」

触手タイプが苦手な人の選択肢として残るのが、箱型の衛生機器です。

代表例

機器内容
クリーンカプセル入るだけで全身を短時間で洗浄・乾燥(入浴代替)
排泄吸引便座(バキューム)位置合わせが必要だが、触れられる感覚が少ない

なぜ残る?

理由内容
心理的に安心触手よりも「装置に入る」の方が心理的に安心
利用場所公共施設・ホテル・高齢者の利用で特に強い
運用清掃手順や運用ルールを固定化しやすい

保清の選択肢D. 旧式:20〜21世紀型の水洗は廃れる

なぜ水洗が廃れたのか?

水洗が重い理由は以下の通りです:

水洗が重い理由内容
大量の上水大量の上水で運ぶ前提
下水管網下水管網の更新が重い
維持上下水道の維持(浄水場/下水処理場)
配管各家庭の配管、漏水・詰まり対応
管理コスト水道料金システムなど管理も含めた社会コスト

結果として都市部では「水で流す」方式は主流から外れ、博物館級の趣味/レトロ住宅/一部地域に残る扱いになります。

水を使う文化は残っている

また、温泉など独自の排水システムを用意できる場所では、娯楽・観光として”水を使う文化”が残っています。


保清の選択肢E. 野生的・自給的:ぼっとん、汲み取り、川、野外、天然温泉など

「デジタルから距離を置きたい」層

「デジタルから距離を置きたい」「共同体で自給したい」という層は2222年にも存在します。

彼らは、都市型の衛生テックとは別のルールで暮らします。

具体例

方法内容
ぼっとん、汲み取り昔ながらの方法
川・野外かなり思想強めのコミュニティ
天然温泉中心の生活温泉地での生活

この層は”原始的”というより、価値観が違います。

ただし都市側の公衆衛生ルールと衝突しやすいので、地域ごとの自治・規制のあり方が社会問題になりがちです。

飲料水の選択肢


電気:水素核融合発電で実質無料

2222年の電気は、水素核融合発電で作られています。実質無尽蔵のエネルギーで、コストはほぼゼロです。

水素核融合発電所

地球上に何拠点か作られている水素核融合発電所で作られた電気を蓄電ユニットにどんどん貯めていきます。

給電システム

項目内容
給電ステーション各島にあり、蓄電ユニットを取り付けると島への電気がいく
配送空でAIロボが行うので輸送コストも少ない
リスク分散水素核融合発電所は地球中にいくつか拠点があり、給電ステーションも各島に複数ある
復旧どこかが止まっても他での復旧が即時

エネルギー源:水素核融合の時代

2222年の地球では、エネルギー源として水素核融合が主流です。

海水から重水素とリチウムを抽出し、三重水素を炉内で自己増殖させる閉ループ技術が完成しています。

地球中に核融合発電拠点が点在し、浮遊島や浮遊移動のエネルギー源も同じ技術です。

燃料は海水だけで賄えるため、実質無尽蔵でコストはほぼゼロです。

ワイヤレス電力供給システム

電線は完全に消滅しました。

蓄電池型デバイスがAI制御で自律飛行し、核融合拠点と浮遊島を往復して配電します。

島内での配電方法は地域によって異なり、建物自体がエネルギーを伝播する方式、地面にエネルギーハブを埋設する方式、各建物の蓄電装置が自律的に取得する方式などがあります。

一部地域では、リスク分散のために太陽光発電壁などを併用していますが、基本的にエネルギーに金銭感覚はなく、実質無料です。


ガス:一般家庭ではほぼ使われない

2222年の一般家庭では、ガスはほぼ使われていません。

電気効率が上がり、ガスを扱う理由がなくなった

電気効率が上がり、電気での湯沸かし技術も向上しました。

危険なガスを一般家庭で扱う理由がなくなったためです。

産業用では用途が残っている

ただし、産業用ではガスの用途が残っています。

用途内容
産業用特定の製造工程や化学反応で使用

まとめ

2222年の衣食住と生活インフラは、多様な選択肢があります。

衣服は、工業製と手作りの2つの製造方法があります。工業製ではサイズや素材などパーソナライズでカスタマイズしたものが製造されて届きます。下半身は開放性の高い構造が好まれ、上半身にはデザイン・文化・地域性が強く反映されます。地域別のファッション傾向も存在します。

食事は、アトミックレーター食(アトレ食)、フードメーカー、外食、自然食の選択肢があります。アトレ食用の設計図は、実際の料理を解剖して研究しながら、試食や実験を繰り返し行なって作られます。アトレ食と自然食は製造方法・価格・味・細胞の状態が異なります。食べ物を売るすべての個人は食品販売免許を持っています。

住居は、固定式と移動式の2種類があります。シェアハウス型住居や小型カプセル住居など、価格帯も様々です。

生活インフラは、水(回収型清潔システムA〜E)、電気(水素核融合発電で実質無料)、ガス(一般家庭ではほぼ使われない)です。

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