はじめに:病名が消えた医療
2222年の医療では、病名が存在しません
現代(2020年代)の表現方法
現代(2020年代)では、「風邪」「インフルエンザ」「がん」「うつ病」など、病名で症状を表現します。
2222年の表現方法
2222年では、部位 / 症状 / 原因 / 緊急度 / 進行段階で表現します。
なぜこうなった?
診断、施術、ケア、介護など医療現場の9割はLv4 HB-AI医療ロボが行うようになったため
診断、施術、ケア、介護など医療現場の9割はLv4 HB-AI医療ロボが行うようになりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Lv4 HB-AI | IQ:161〜199の脳スキャンデータから作られる公的機関でのみ利用可能な人工知能 |
※詳しくは「2222年の人工知能」の記事を参照してください。
人工知能同士でのデータ共有のしやすさが重視に
人工知能同士がデータを共有する際、従来の病名での分類は非効率
人工知能同士がデータを共有する際、従来の病名での分類は非効率です。
「部位 / 症状 / 原因 / 緊急度 / 進行段階」という形式の方が、データ共有がスムーズです。
結果
人間の医師同士が理解するための病名が不要になり、従来の病名での分類はなくなりました。
2222年の医療記録の例
緊急度コード
| コード | 意味 |
|---|---|
| 0 | 経過観察 |
| 1 | 要治療 |
| 2 | 早期介入 |
| 3 | 即時介入 |
2020年代の表現と2222年の表現例の比較
了解です!表だけ作成します。
2020年代の表現と2222年の表現例の比較
| 2020年代の表現 | 2222年の表現例 |
|---|---|
| 風邪 | 部位: 鼻腔粘膜上皮 / 咽頭粘膜 / 喉頭粘膜 症状: 粘膜浮腫・充血、鼻汁分泌量増加、咳反射亢進、体温上昇、CRP軽度上昇 原因: 上気道指向性ウイルス感染(ウイルスID) 緊急度: 0(呼吸苦、SpO₂低下、高熱の遷延、脱水で1〜2/意識障害や呼吸不全兆候で3) 進行段階: 急性・発症0–72h |
| うつ病 | 部位: 前頭前野—辺縁系回路(機能結合)/ 線条体報酬系 / 睡眠覚醒中枢(視床下部) 症状: 快刺激に対する線条体反応低下、活動量低下(連続行動ログ)、睡眠効率低下(中途覚醒増加)、注意持続指標低下、食欲関連指標低下/増加(個体差) 原因: ストレス負荷指標の長期高値+神経炎症バイオマーカー上昇+神経伝達調整機構の個別プロファイル(多因子・寄与率推定) 緊急度: 0(摂食・睡眠・セルフケア低下で1〜2、自傷企図検出で3) 進行段階: 亜急性〜慢性・≥2週持続(再燃/寛解履歴あり) |
| 花粉症 | 部位: 鼻粘膜(肥満細胞/好酸球)/ 結膜 症状: 特異IgE上昇、ヒスタミン放出量増加、鼻汁分泌量増加、くしゃみ頻度増加、好酸球比率上昇 原因: 花粉抗原曝露+当該抗原への感作(抗原ID) 緊急度: 0(症状が睡眠・就労に影響するレベルで1/喘鳴や呼吸機能低下を伴う場合は1〜2/アナフィラキシー兆候で3) 進行段階: 季節性・曝露開始後(曝露量追従で増悪) |
| 糖尿病(2型) | 部位: 膵β細胞 / 肝・骨格筋・脂肪組織(インスリン応答系) 症状: 空腹時血糖上昇、食後血糖上昇、HbA1c上昇、インスリン分泌予備能低下、末梢糖取り込み低下 原因: インスリン抵抗性(受容体シグナル低下+脂肪組織炎症)+β細胞疲弊(多因子) 緊急度: 0(血糖変動が管理域外で1/合併症進行所見や反復低血糖で1〜2/ケトン上昇・高浸透圧・意識障害で3) 進行段階: 慢性・代謝代償破綻(臓器障害リスク段階付記) |
| 大腸がん | 部位: 大腸粘膜上皮(区画ID)±所属リンパ節 ±遠隔臓器(転移がある場合) 症状: 異型腺管増殖、浸潤所見、微小出血所見、管腔狭窄所見(腫瘍量・浸潤深達度・転移量を数値化) 原因: 腫瘍ドライバー変異セット(APC/WNT経路、KRAS等)+免疫回避機構指標+曝露因子(寄与率推定) 緊急度: 1(無症状で偶発検出かつ局所限局なら0〜1/貧血進行・出血増加・疼痛増悪で2/腸閉塞・穿孔・大量出血で3) 進行段階: 局所限局 / 局所進行 / 遠隔転移(数値タグ) |
| ADHD | 部位: 前頭前野—線条体回路 / 前帯状皮質(実行機能ネットワーク) 症状: 持続注意指標低下、反応抑制失敗率上昇、課題遂行時間の変動性高値、衝動的意思決定頻度上上昇(行動ログ定量) 原因: 神経発達由来の回路成熟差+カテコールアミン系調整の個体差(多因子) 緊急度: 0(事故リスクが高い環境で機能低下が顕著なら1/反復外傷・重大な安全逸脱が続く場合は2) 進行段階: 発達段階別の安定パターン(年齢軸で更新) |
| 自閉症(ASD) | 部位: 社会認知ネットワーク(内側前頭前野、側頭頭頂接合部など)/ 感覚統合ネットワーク 症状: 視線追跡・共同注意指標の偏位、対人相互作用の予測誤差上昇、反復行動頻度上昇、感覚刺激閾値の偏位(過敏/鈍麻を数値で保持) 原因: 神経発達多因子(遺伝要因集合+周産期/環境要因)によるネットワーク結合パターン差 緊急度: 0(睡眠・摂食・セルフケアの破綻や強いパニック反応の頻発で1〜2/自傷・他害の切迫で3) 進行段階: 発達段階別プロファイル(支援負荷の推移を時系列保持) |
KYUMEI(キュウメイ):地球全体の医療を担う人工知能
KYUMEIとは?
地球中央連邦が管理するLv4 HB-AI
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | KYUMEI(キュウメイ) |
| 由来 | 「救命」から |
| レベル | Lv4 HB-AI |
| IQ | 161〜199 |
| 管理 | 地球中央連邦 |
| 役割 | 地球全体の浮遊島の医療を統括 |
KYUMEIは、地球全体の浮遊島の医療を統括する人工知能です。
どの浮遊島でも、医療関連は全て同じ人工知能KYUMEIを使用しています。
KYUMEIの特徴
連携重視で医療関連は全て同じ人工知能を使用
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 統一性 | 地球全体で同じ人工知能を使用 |
| 搭載先 | 医療用ナノロボットにも人型の医療ロボにもKYUMEIが搭載 |
| 連携 | 連携重視で情報共有がスムーズ |
KYUMEIは、医療用ナノロボットにも人型の医療ロボにも搭載されており、どこでも同じ医療を受けられます。
KYUMEIの性格
| 性格 | 説明 |
|---|---|
| 冷静 | 緊急時でも冷静に判断 |
| 正確 | 診断や治療の精度が高い |
| 感情表現あり | DDより人間らしい感情表現 |
| 生命尊重 | 生命を最優先に考える |
| 迅速な判断 | 緊急時には即座に判断 |
医療現場の9割を担当
診断、施術、ケア、介護など医療現場の9割はKYUMEIが行います
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 診断 | データから部位 / 症状 / 原因 / 緊急度 / 進行段階を診断 |
| 施術 | ナノロボットを操作して治療 |
| ケア | 患者の状態を継続的に監視 |
| 介護 | 日常生活のサポート |
KYUMEIは、診断精度/治療精度が人間を超えており、人間の医師が患者の体に触れる事はほとんどなくなりました。
ただし、どんな診断や判断にも人間らしい解釈、意思決定が必要です。
病名の廃止:「部位 / 症状 / 原因 / 緊急度 / 進行段階」で表現
なぜ病名が廃止されたのか?
KYUMEIが医療を行うようになったため
2222年では、医療現場の9割はKYUMEIが担当しています。
人工知能同士がデータを共有する際、従来の病名での分類は非効率です。
「部位 / 症状 / 原因 / 緊急度 / 進行段階」という形式の方が、人工知能同士のデータ共有がスムーズです。
その結果、人間の医師同士が理解するための病名が不要になり、従来の病名での分類はなくなりました。
用語の変化
2222年の医療現場では多くの曖昧表現が使われなくなっています
| 医療現場で使われなくなった言葉 | 理由 |
|---|---|
| 心の病気 | 曖昧な表現。脳の症状や変化として扱われる |
| 精神の病 | 曖昧な表現。脳の症状や変化として扱われる |
| メンタルヘルス | 曖昧な表現。脳の症状や変化として扱われる |
| ストレス | 曖昧な表現。脳の症状や変化として扱われる |
| 難病 | 継続支援が必要でも、「難病」という名前はつけない |
補足:「脳の症状」とは?
現代で「うつ病」と呼ばれるものは、2222年では「脳の特定領域における神経伝達物質の不均衡」のように、脳の物理的な状態として記述されます。
ナノロボット治療
ナノロボットとは?
極小のロボットが体内に入り、患部を直接治療する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | ナノメートル単位(肉眼では見えない) |
| 治療方法 | 体内に注入され、患部に到達して治療を行う |
| 操作 | KYUMEIが操作 |
ナノロボット治療の利点
部分的な治療のほとんどはナノロボで行います
| 治療内容 | 方法 |
|---|---|
| 血管の修復 | ナノロボが血管内を移動し、破れた部分を修復 |
| がん細胞の除去 | ナノロボががん細胞を特定して破壊 |
| 脳の部分的修復 | ナノロボが脳内の特定領域を修復(ただし、完全ではない) |
開腹手術は滅多に行われない
| 状況 | 治療方法 |
|---|---|
| 部分的な治療 | ナノロボで治療 |
| 臓器丸ごと入れ替え | 開腹手術(滅多に行われない) |
部分的な治療のほとんどはナノロボで行うため、開腹手術は臓器丸ごと入れ替えなどの時だけで滅多に行われません。
クローン技術
技術的状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 脳の複製 | 不可能 |
| クローン人間 | 技術完成している |
クローン人間の技術は完成していますが、脳の複製は不可能です。
法的規制
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 脳のあるクローン製造 | 法律違反 |
| 規制レベル | 地球共通の法で厳しく規制されている |
| 倫理的問題 | 「同一の遺伝子を持つ人間を作る」こと自体が、倫理的に問題視されている |
脳のあるクローン製造は法律違反であり、厳しく規制されています。
闇市場
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | 闇市場では脳のあるクローンも製造されているとされている |
| 現実 | しかし、捕まっていない |
法律では禁止されていますが、闇市場では脳のあるクローンも製造されているという噂も。
法的地位
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 扱い | 仮にクローンが作成された場合、そのクローンは法的に「別の人間」として扱われる |
| 権利 | 元の人間と同一視されることはなく、独立した人権を持つ |
仮にクローンが作成された場合、そのクローンは法的に「別の人間」として扱われます。
元の人間と同一視されることはなく、独立した人権を持ちます。
医療費と継続支援
健康維持の医療は全て無料
2222年では、健康維持の医療は全て無料で受けられます
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 健康維持に必要な医療すべて |
| 費用 | 無料 |
具体例:
- 治療目的のカウンセリング
- 病気の治療
- 臓器複製・移植
- ナノロボット治療
継続支援
継続支援がいるとKYUMEIが判断したら、その日から支援開始
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 判断 | KYUMEIが判断 |
| 開始 | 判断された日から即座に支援開始 |
| 内容 | 治療、リハビリ、生活支援など |
まとめ:2222年の医療現場とKYUMEI
病名が消えた医療
2222年の医療では、病名が存在しません。
代わりに「部位 / 症状 / 原因 / 緊急度 / 進行段階」で表現されます。
これは、人工知能同士の効率的なデータ共有のためです。
KYUMEIが医療の9割を担当
地球中央連邦が管理するLv4 HB-AI「KYUMEI」が、地球全体の医療を統括しています。
診断、施術、ケア、介護など医療現場の9割はKYUMEIが行います。
ナノロボット治療
ナノロボットによる治療が普及し、開腹手術は滅多に行われなくなりました。
部分的な治療のほとんどはナノロボで行います。
医療は全て無料
健康維持の医療は全て無料で受けられます。
継続支援が必要な場合も、KYUMEIが即座に判断して開始します。

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