はじめに:地上を選んだ人々

2222年の地球では、ほとんどの人類が浮遊島で暮らしています。
しかし、浮遊島や海上の島にも移らず、そのまま地上の暮らしを選んでいる人たちもいます。
呼称について
2222年では、地上に住む人を「地上人(ちじょうじん)」、浮遊島に住む人を「空島人(そらじまじん)」と呼ぶ通称が定着しています。
- 空島人(そらじまじん):浮遊島に住む。NAKA(バーチャル)とSOTO(浮遊島の現実)を行き来する。
- 地上人(ちじょうじん):地表に住む。基本的にオフラインで、独自の文化や自然の中で暮らす
本記事でも、以下この呼称を使用します。
大多数の人類は浮遊島で暮らしている
当初は、海面上昇や自然災害への対策として海上人工島が計画されていました。
しかし、違法キメラの流出、気候変動、災害の頻発など複合的な要因により、地上と海上の双方が不安定化します。
その過程で実用化された浮遊技術は、人類にとって初めて「自然災害からほぼ完全に切り離された居住空間」を実現しました。
2222年現在、過去の海上人工島はほぼすべて資源として回収され、歴史の一章として記録されています。
地上に残った人たち
地上人とは
当初は、行き過ぎた人工知能管理社会への違和感や、デジタルに過度に依存しない生活を望んだこと、
あるいは宗教的・文化的な価値観の違いなど、様々な理由から、
地上に残ることを自ら選択した人々が多く存在していました。
またそれに加えて、
もともと浮遊島社会と接触していなかった未接触部族や、外部との関わりを最小限にしてきた集団も、
地上人の一部として含まれています。
その後数十年のあいだに地上で新しい世代が生まれ育ち、
空島人との交流や、言語・文化の共有が継続している地域も各地に存在します。
こうした地域では、地上人と空島人は固定された身分ではなく、
生活の場を行き来する人々も見られるようになっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実態 | 地上人の暮らしは追跡されておらず謎が多い |
| 主な居住地の推測 | 水没を免れた山間部の麓や高台 |
地上の実態は謎が多く、地上人の人口増減などが未知数となっています。
価値観・態度は地域・個人で大きく異なる
地上人の中にも、様々な価値観・態度が存在します。
- 空島人を完全拒絶
- 地上の他の集落との交流も拒絶
- 空島人との交流を積極的に行う
- 空島人も地上人も分け隔てなく友好的
- 浮遊島の暮らしに興味津々
- など
住んでいる場所に関係なく、人によって関わり方は様々です。
空島人側にも様々な立場がある
逆に、空島人側にも地上に対する様々な立場があります。
- 地上人に否定的
- 地上人に積極的に友好的
- 地上の生態に興味津々
- など
浮遊島に遊びに来る地上人も存在
浮遊島に遊びに来る地上人も存在します。
ただし:
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 滞在中 | 地球中央連邦の見守りロボが常時同行 |
| 前提 | 安全確保が前提 |
地上は無法地帯
地上は地球中央連邦の統治が及んでおらず、公式な法制度が存在しない地域となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 統治 | 地球中央連邦の統治が及んでいない状態 |
| 状態 | 動植物の楽園状態となっている地域も多い |
地球中央連邦の介入もなく、地域によっては、結果として動植物が優勢な環境となっています。
地域や集落ごとに独自の文化が形成されていると推測されています。
空島人の立ち入り・接触を完全に拒否する地域
地上には、空島人の立ち入り・接触を完全に拒否する地域が存在します。
これらの地域では:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 空島人の立ち入り | 拒否 |
| 交流・取引・調査 | すべて拒否 |
浮遊島側の法律・ルール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 近寄らない | 完全拒否地域には近寄らない |
| 干渉しない | 干渉しない |
| 調査対象から除外 | 調査対象から除外する |
地上で起きた事件が「法で裁けない」
地上で起きた殺害・拉致・略奪などは、地球中央連邦の司法が及びません。
浮遊島側は:
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 原則 | 不介入 |
| 報復 | しない |
→ 「地上に行く=法に守られない」という覚悟が必要です。
地上との関わり方を定めた法律
浮遊島側には地上との関わり方を定めた法律が存在
浮遊島側には、地上との関わり方を定めた法律が存在します。
地上活動免許が必要
地上へ行くには目的別にパーソナライズされた「地上活動免許」が必要で、無免許での地上立ち入りは違法です。
地上活動免許および違法性の判断は、浮遊島側(地球中央連邦)に属する人間に対してのみ適用されます。
地上そのものには公式な法制度は存在しません。
地上活動免許の内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 危険生物の知識 | キメラや動物の知識 |
| 地域別の接触ルール | 地域ごとの接触ルール |
| 空島人であることを隠す/示す判断基準 | 場面ごとの判断基準 |
| 拒否地域/友好地域の最新データ | 最新の地域データ |
免許なしでの行為は違法
| 違反 | 内容 |
|---|---|
| 不法侵入 | 地上への不法侵入 |
| 地上人への危険誘発行為 | 危険を誘発する行為 |
| 地上トラブル責任放棄違反 | 責任放棄違反 |
海面上昇と地形の変化
200年間で平均10m上昇
2222年の地球は、200年前(2022年)から海面が平均10m上昇しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上昇量 | 200年前から平均10m上昇 |
| 海岸線 | かつての海岸線は消滅 |
| 日本の平野部 | 関東平野、大阪平野等の多くが浅い海、または湿地帯へと姿を変えた |
低地都市の運命
レプリケーターとリサイクラーによる徹底的な資源回収
2222年では、レプリケーターとリサイクラーが普及しています。
海面上昇が予測された地域では、事前に人工物は徹底的に解体・回収され、資源として再利用されています。
海岸も海中も人工物の痕跡がほぼ消えた状態
| 場所 | 状態 |
|---|---|
| 海面上昇影響地域 | 資源回収済み・人工物ほぼゼロ・澄んだ海 |
| 沿岸〜低湿地 | 自然回復が進んだ浅瀬・干潟 |
かつて都市が存在した沿岸部は、廃墟ではなく、人工物の痕跡がほぼ消えた澄んだ浅瀬や湿地帯へと姿を変えています。
SFにあるような沈んだ都市の姿はない
2222年の海岸・海中には、SFでよくある「水中に沈んだ都市」の姿はありません。
建物が水中に沈んだまま残されることはほとんどなく、多くが資源として回収されています。
内陸では建物や乗り物など構造物が植物に覆われて残っている地域も多い
| 場所 | 状態 |
|---|---|
| 内陸 | 建物が放置され、植物に覆われた遺構 |
| 地上人テリトリー | 生活・改造・再利用される建造物 |
内陸部では、そのまま残った建物や乗り物など構造物が植物に覆われて残っている地域も多く存在します。
人工物の回収は、海面上昇の直接影響を受ける地域を最優先として行われ、内陸部は原則として対象外とされていたためです。
東京タワーの現在
東京タワーは、2222年時点ではすでに地上には存在していません。
文化的・象徴的価値が極めて高い建造物として、浮遊島へと移設されています。
東京タワーがかつて立っていた地点は、標高約16〜18mのエリアでしたが、海面上昇と都市撤退の過程において周辺一帯の人工物は解体・回収されました。
現在その跡地周辺は、リサイクラーによる資源回収が完了した結果、人工物の痕跡がほぼ残らない澄んだ浅瀬や湿地帯へと姿を変えています。
そこにかつて巨大な電波塔が存在していたことは、浮遊島に移設された東京タワーと歴史資料の中に記録されています。
海側と内陸側の景観の違い
明確な境界線は設定しない
海側と内陸側の景観の違いには、明確な境界線は設定しません。
以下のような「傾向表現」に留めます。
海岸に近いほど人工物は回収され、自然が広がる
海岸に近いほど、人工物は回収され、自然が広がります。
内陸に行くほど、かつての建物や街並みが残っている
内陸に行くほど、かつての建物や街並みが残っています。
地域差が激しく、例外も多い
地域差が激しいため、例外も多く存在します。
海側の景観:人工物が回収された結果、自然が広がる海岸
レプリケーター/リサイクラー技術により、人工物は素材として徹底的に回収されている
人工知能搭載ロボ+自動リサイクラーによって、海面に近い人工構造物は素材として回収済みです。
そのため2222年の海岸は、「荒廃」ではなく、回収が完了した結果としての自然環境です。
海岸線には人工物はほとんど存在しない
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人工物 | ほとんど存在しない |
| 景観 | 人工物が取り除かれた結果、美しい自然と澄んだ海が広がる環境 |
SFでよくある「海中廃墟」「水没都市のシルエット」は存在しない
2222年の海岸には、SFでよくある以下のような光景は存在しません:
- 海中廃墟
- 水没都市のシルエット
海岸・浅瀬の人工物回収はほぼ完了
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 回収状況 | 2222年時点ではほぼ完了 |
| 定期巡回・大規模回収フェーズ | 終了済み |
現在行われているのは異常検知・想定外漂流物への例外対応のみ
| 現在の活動 | 内容 |
|---|---|
| 異常検知 | 異常の検知 |
| 想定外漂流物への例外対応 | 例外的な対応のみ |
海側は綺麗だが、住む場所ではない自然地帯
海側は人工物が回収され自然が回復していますが、人間の生活圏ではありません。
理由:
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 淡水・食料・居住基盤がない | 生活に必要な基盤がない |
| キメラなど危険生物が潜伏可能 | 危険生物が潜伏 |
| 意図的に「生活に向かない場所」として放置されている | 意図的な放置 |
内陸部の景観:人間・建物・自然が混ざり合う野生的な文明圏
植物に覆われた建物、昔の街並みがそのまま残っている景色
内陸部には、以下のような景色が広がっています:
- 植物に覆われた建物
- 昔の街並みがそのまま残っている景色
内陸は地上人のテリトリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テリトリー | 地上人のテリトリー |
| 浮遊島側の介入 | 意図的に介入していない |
| 建造物の状態 | 管理されない建造物に植物が侵入している |
内陸部で意図的に完全清掃を行っていない理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 地上人の生活圏・テリトリーを尊重 | 生活圏を尊重 |
| 無断介入が衝突・暴力の引き金になる | 衝突回避 |
| 浮遊島側の法律で「干渉最小化」が定められている | 法律による規定 |
→ ロボが行くのは、歴史的建造物の最低限維持 or 海側回収のみです。
2222年の地上に残存する危険度の高いキメラの例
違法キメラ製造の発覚と現状
オクトローチは、最初に流出が確認された違法キメラです。
オクトローチの流出をきっかけに、違法キメラ製造の存在が広く認識されました。
その後の調査により、地上と深海に違法製造拠点を置く製造者が複数存在していたことが判明しました。
多くの製造者は摘発・拘束されましたが、2222年時点でもすべてを捕捉しきれているわけではありません。
そのため、地上には複数種の危険キメラが現在も確認されています。
人間への危害が確認されている主なキメラ例(2222年時点)
以下は、2222年時点で人間への危害が確認されている主なキメラの例です。
これ以外にも未確認のキメラが存在する可能性があります。
1. オクトローチ(Octaroach)

タコとオレンジヘッドローチの融合生物
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 形状はタコ。オレンジヘッドローチ(ゴキブリ)由来の羽がある。全身はオレンジ。 |
| 性質 | 肉食の繁殖力の強いタコ |
生態の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水陸両用 | エラと気門の両方を持つため、水中でも陸上でも活動できる |
| 食性 | 完全肉食・夜行性。夜になると活発に活動 |
| 寿命 | 遺伝子設計の不完全さにより、個体の寿命は3〜6ヶ月と極めて短い |
| 共食い | 空腹時には激しい共食いを起こすため、爆発的な増殖は抑えられている |
オクトローチは海側・内陸側の両方に潜める
水陸両用のため、オクトローチは海側・内陸側の両方に潜めます。
弱点
| 弱点 | 内容 |
|---|---|
| ハッカ油 | 忌避剤として使える |
ハッカ油がオクトローチの忌避剤として使えます。
発見当初は未曾有の災害だった
発見当初は、人間が居住していた地域各地でオクトローチが繁殖し、排水溝や小規模な隙間から民家へ侵入し、人間やペットなどを襲う事例が多発しました。
これにより、未曾有の災害として認識されました。
現在は地上生活に適応した地域では「美味しい食材(資源)」
しかし現在では、地上生活に適応した地域では「美味しい食材(資源)」と見なされています。
極めて質の高いタコの味
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 味 | 極めて質の高いタコの味に近い |
| 栄養価 | タンパク質・タウリンが非常に高い |
| 料理 | 地上では「オクトローチ焼き」「塩辛」「干物」など |
2. ヴェノムクロウ(Venom-fanged Crow)

通称:毒ガラス
ハシブトカラスとブラックマンバの融合生物
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 蛇のような毒牙を持つカラス |
| 食性 | 雑食 |
危険性
噛まれて約30分で死に至った報告もあり、毒の致死率は非常に高いとされています。
行動特性
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 知性 | 知性が高く、人間の集団やロボを認識して自ら距離を取る傾向がある |
| 攻撃条件 | 単独行動の人間、または人間側から不用意に接近した場合に攻撃することがある |
補足
攻撃性は状況依存型です。
「危険だが無差別ではない」タイプのキメラです。
3. レッドシェルクラーケン(Red-shelled Kraken)

通称:鋼鉄巨大イカ
アメリカオオアカイカとヤシガニの融合生物
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 巨大なイカの体、ヤシガニ由来の殻、強力なハサミ |
| 食性 | 肉食 |
生態
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水陸両用 | 水陸両用 |
| 陸上での移動速度 | 比較的遅い |
| 共食い | 共食いする姿も確認されている |
危険性
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 攻撃性 | 攻撃性が高い |
| 空腹時 | 特に空腹時は周囲の動物を見境なく襲う |
補足
地上では脅威ですが、地上生活に適応した一部地域では非常に美味な食材として扱われています。
4. クロコゴリラ(Crocodile-faced Gorilla)

通称:ワニゴリラ
ゴリラとワニの融合生物
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 頭部はワニ、体はゴリラ、全身が鱗板で覆われている |
| 食性 | 雑食 |
生理特性
スキャン解析により、消化器官はゴリラ由来の性質が強いと考えられています。
摂食が確認されているもの
- 葉
- 木の実
- 果物
- 野菜
- 昆虫
行動特性
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日中 | 日光浴をしながら眠っている時間が長い |
| ワニ由来の強力な顎 | 主に縄張り争いや反撃時に使用される |
危険性
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 攻撃性 | 縄張り意識が非常に強く、侵入する生き物を威嚇し攻撃します。 |
| 特に危険な時間帯 | 活発に活動する夜間に生息域へ近づくのは極めて危険 |
地上人の暮らし:危険キメラや野生動物と共存する逞しさ
複数種の危険キメラと野生動物が存在する地上
地上には複数種の危険キメラと野生動物が存在します。
それでも、複数の地上人集落が現在も残存しています。
地上人の特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 身体能力が高い | 高い身体能力 |
| 狩猟・警戒・回避に特化した生活様式 | 特化した生活様式 |
| 地形・危険生物への理解が深い | 深い理解 |
歴史的建造物の維持管理ロボが地上人と遭遇・観測
歴史的建造物の維持管理のために派遣されたロボが、地上人の集落や人々と遭遇・観測しています。
友好的な地域では、浮遊島側との限定的な交流も確認されています。
美味しいキメラは食料源として活用
地上生活に適応した地域では、美味しいキメラを食料源として活用しています。
様々なキメラが食べられています。
| キメラ | 扱い |
|---|---|
| オクトローチ | 極めて質の高いタコの味、「オクトローチ焼き」「塩辛」「干物」など |
| レッドシェルクラーケン | 非常に美味な食材 |
| その他のキメラ | 地域によって様々なキメラが食材として扱われている |
空島人のキメラ研究者との交流
浮遊島側にはキメラの研究者がいます。
キメラの弱点や可食部などの研究結果情報を、交流している地域の地上人たちに伝えに行っている研究者もいます。
地上人の中でも扱いは地域によって異なる
| 地域 | 扱い |
|---|---|
| 地上生活に適応した地域 | 食材として扱う |
| 地域によっては | 今も恐怖の対象、接触即避難対象 |
→ 地上文化は一枚岩ではありません。
地上は観光対象ではない
浮遊島側が地上を「観光資源」にしない理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 危険 | 危険 |
| 倫理的問題 | 地上人の尊厳 |
| トラブル発生時に責任が取れない | 責任が取れない |
了解しました!新しいセクションとまとめを作成します。
住む場所の選択は自由
地上人と空島人は固定された身分ではない
地上人と空島人は、生まれや血統によって固定される身分ではありません。
どちらも、現在どこで生活しているか、どの法的区分に登録されているかによって使い分けられる呼称です。
状況に応じて、地上人が空島人になることも、空島人が地上人になることもあります。
地上人が空島人になる場合
地上で暮らしていた人が浮遊島(空島)で生活する場合、空島側の法制度に基づいた手続きが必要です。
これは「移住」や「定住」を前提とした区分変更であり、一時的な訪問とは扱いが異なります。
空島人が地上人になる場合
空島で暮らしていた人が地上での生活を選ぶ場合、空島側で付与されていた個人コードを解除する手続きが必要です。
この手続きを行うことで、空島社会の法制度・管理対象から外れ、地上人として扱われます。
「地上で交流中に地上人とパートナー関係になった」「デジタル管理のない地上で暮らしたい」「地上の実態調査も兼ねて地上人の集落に住みたい」など理由は様々です。
手続きを行わずに地上へ行く人もいる
正式な手続きを行わずに地上へ向かう空島人も存在します。
ただし、その場合は空島側の法的保護や介入の対象外となります。
空島側は、原則として手続きなしで地上へ行った人に対して干渉を行いません。
「地上人」「空島人」は生活拠点と法的区分を示す呼称
「地上人」「空島人」という呼び方は、恒久的な身分や人格を示すものではなく、その時点での生活拠点と法的区分を示すための呼称です。
まとめ:2222年の地上の姿
2222年の地上は、海面上昇により低地都市の多くが水没しましたが、レプリケーターとリサイクラーによる徹底的な資源回収により、海岸も海中も人工物の痕跡がほぼ消え、澄んだ浅瀬や湿地帯へと姿を変えています。内陸部では、建物や乗り物など構造物が植物に覆われて残っている地域も多く存在します。
地上は地球中央連邦の統治が及ばず、公式な法制度が存在しない地域となっており、地域や集落ごとに独自の文化が形成されていると推測されています。
地上人と空島人は固定された身分ではなく、現在どこで生活しているかによって使い分けられる呼称です。住む場所の選択は自由で、地上と浮遊島は技術ではなく、価値観と選択によって分断されています。
地上には複数種の危険キメラが存在します。地上生活に適応した地域では、様々なキメラが「美味しい食材」として活用されています。地域によっては今も恐怖の対象です。

コメント